何度でもXXについて考える

気を使う君に
もっと自由な足元を!
見下ろしてやる
秘密の靴で
 
歩いてて
ぶつかり合うね
肩と肩
実は意図的
マサルさんウォンチュ
 
遠くありて
偲ぶは雪と老夫婦
東京に降れ
彼の庭の分
 
初詣の高幡不動でおみくじを引いた。
彼女は一文字のやつ(悪い方)、僕は大吉だった。
「○○(呼び名)は真っ直ぐな人だね」
驚いたような表情が印象的だった。
そんな事を言われたのは僕も初めてで、悪くない気分だったがその反面「違うんだ」と思った。
 
最短距離を歩いてきたと思っていた。
7年前の前期の入試に落ちた時、担任は「○○はもちろん浪人するよな」とそんな事を言った。
浪人して勉強漬けの一年を過ごせばもっといい大学に入れると買い被ってくれた。
そんな事は無理だった。
そんな決断は無理だった。
コンプレックスの塊だった僕はそれ以上の物を背負う勇気なんてかけらもなかった。
後期試験を受けれそうな大学の中でも判定の良い方を選んだ。
それ以降の数々の分岐も似たようなものだ。
 
保守的。これ以上的確な言葉はない。
真っ直ぐ。これは的確じゃない。
幅の狭い道をこさえながらその真ん中を歩いてきただけ。
だからと言って後悔も何もない。
そんな道を歩いて来たからか、会社の先輩や上司や後輩も理不尽な人が全くいない。
家族とも友人とも恋人とも、激しい喧嘩をした記憶がない。
誰かに愚痴を言うこともほとんどない。
生活の平穏さに偏差値を付けたら結構いい所に行けそうな気がする。
それでいい。
コンサバティブ。
きっと僕のアイデンティティーの根幹だ。