掃除で想起
部屋を抜本的に掃除していたらこんなものを見つけた。
いくつか筆ペンで短歌が書いてあるレターパッド。
3年半くらい前の記憶がなだれのごとく押し寄せてきた。
なっつかしい。
これは友達が企画したサイクリング兼花見でのものだ。
そいつが全員に紙をよこして思いついた時に書いて発表させたんだった。
オレはそんな不思議企画にめんどくさそーな振りをしていたが内心楽しんでいた。
あ、オレ短歌好きかも、と。
それでは当時のことを思い出しながらオレの素敵な短歌たちを紹介しよう。
その1)
街の外れにあるちょっとした山に登った。
中腹にお寺があるのだが、そこに続く石段を登りきった時に詠んだ歌。
うぐいすと
蛙の声は
聞こえども
わがけーたいは
メールを告げる
…届いたんだね、山の中でも。
次。
その2)
寺からもう少し登った所に展望台がある。
そこからはオレたちが住む街が一望できて、素敵な場所なのだ。
夏の夜に
来てみたいものだ
この場所に
彼女と共に
ロケットダイブ
…自殺願望はなかったと思います。
なんかよくわかりません。受け手に任せるタイプです。
その3)
山から下りて、街に帰ってきた。
スーパーでアイスかジュースかなんかを買って
その近所の桜ヶ丘公園とかいうところでちょっとした花見をした。
散りかけの桜はきれいで、心が洗われるようだったのを覚えている。
地面にはタンポポ
木にはサクラ
そしてオレに愛を
桜ヶ丘よ!
なんか自由律俳句にチャレンジしてます。
果敢です。
…ん?ちょっ、これ短歌じゃな//
総括)
短歌という古い文化と現代とを違和感なくつなげていることがわかる。
てか季語なんか入れなくてもいいのに全部にちゃっかり季節を表す言葉が入ってるところからしてもう
天才です。
当時から短歌の世界にロケットダイブしていれば大成したかもしれませんね。
うるさい…
うるさい!
今思えばいい思い出の一つになってる感がある。
企画者の友達に感謝を。