(6)

変な特別講義を受けている。
「ペロッチョロ」とかいう宗教団体が授業をするようなのだが
チャイムが鳴る前に明らかに怪しいアンケートをオレ達生徒に書かせていた。



教室を見る限りだとそこはなぜか中学か高校。
夢の舞台は大体いつも、自由な最近より縛られていたあの頃。
どうしてかな。



みんなは熱心に変なアンケートに答えている。
ご丁寧にたくさんの個人情報を余すことなく。
オレは書かない…書いてたまるか。
オレはこいつらに利用され、人生を台無しにした人を知っているからだ。
でもオレは周りの奴らがアンケートに答えているのを止めない。
集団の空気に呑まれているらしかった。



教団の代表のばばぁがオレに話しかける。
ばばぁ「あなたはアンケートに答えないのですか?」
オレ「あぁ」
ばばぁ「知りませんよ…」
どういう意味だろう。



そしてシーンは飛ぶ。
授業が終わる頃、教室には教団に対する不信感が満ちていた。
クラス委員の眞鍋か○りが、中々の剣幕でばばぁに問い詰めていた。


眞鍋「あのアンケート、何に使うんですか!?」


さすが横国出。最初に気付くと思ってた。


ばばぁ「大切なことに使うんですよ」


意味がわからないこのばばぁは。




オレが唐突に話し出す。


オレ「オレの親父はあんたんとこの信者だったんだ。
  あんたらが昔、あのドライブインでテロ起こした時の被害者の一人なんだよ!」


親父は若い頃テニスプレーヤーだった。
順調に行けばプロでの華々しい生活(かどうかは知らないが)が待っていたはずなのに。
あの忌むべき事件で、親父は腕が上がらなくなってしまった。(てかなぜにドライブインで…)
続けてばばぁに言おうと思った。


オレ「あんたは、あんたはまた…!」


涙が出て、言葉が言葉にならずに消えた。
そこで目が覚めた。
矛盾だらけだけど、起きてもしばらく気になった。