ああ門前仲町

去年の夏から半年通った門前仲町に着いた。
メトロから出てすぐ舞い込んでくるそばつゆの匂いが懐かしい。

東西線のアナウンスが変わっていた。
前の女性の柔らかい音声にほんわかしていたのに少し残念に思った。

昼に現れる弁当屋のおばさんはまだ来るのだろうか。
あのしょうが焼きの味は変わっていないのだろうか。
仕事の記憶しかないから思うのはそれぐらいだけど、あの必死だった日々が今や懐かしむ対象になっていることがもう感慨深い。
ああ、不具合改修じゃなければ。
自分で蒔いた余計な種が憎らしい。