僕たちの終末

僕が取り入れる情報の中の数少ないSF要素。
それが機本伸司作品だ。
表紙は手に取りやすいイラスト画だけど中身はロジックに次ぐロジック。
どんだけの事前の学習や調査があったんだかわからない程の科学や物理の話の先には人間ってなんぼのもんよ?ってなディープなテーマが置いて据えられている。それが機本伸司作品だ。たぶんね。

この作品は人類が滅んでしまうから
民間で宇宙船を作って別の恒星系へ行ってしまおうぜ!というお話。
その中では会社の設立からコンペ、発注・受注、設計…ときちんと順序立てて
宇宙船を作るまでの苦労が描かれている。
少人数だけど色んな会社や立場の人がぶーぶー言いながらも同じ目的を目指している。
本を途中で閉じて風呂に入った。
今仕事でやっていることやその悩みの小ささ。
自分の小ささ。
架空のものと比べてもしかたないけどどうしようもなく「うわっ」となって鼻をつまんで頭を湯船に沈めた。