そのプライオリティーを全否定したい

「はぁん…」
喘いだわけではない。
心に悔しさと悲しさと失望が入り混じると僕はそんな声を出すらしい。
 
今度、新人の歓迎会が行われる。
毎年先輩である二年目諸兄が新人、及び三年目を招いて催す宴会である。
通称・三年会。
今年三年目の僕らの代は二年ぶりに招かれたわけだ。
 
良い機会ではないか。
二年近く共に酒を交わしていない同期と積もる話も積もってる。
 
でも、そうかい不参加かい。
後輩がせっかく誘ってくれてる最後の三年会。
後輩がきちんと受け継いでくれたのに。
僕も追い打ちをかけるように「行こうぜ☆」って言ったのに。
 
「はぁん…」
疎遠になりがちな同期を何とかしたいなと思って事あるごとに企画してきたけど
もう知らんよ。
今回以上の機会なんてもうあるものか。
そんなものかよ同期諸氏。
そんなに自分の用事が大事なのか。
(仕事の都合などはもってのほかだ。)
誘ってくれた後輩も、入ってきたばかりの新人も、以前の自分ではないか。