二年目の忘年会

課の皆と離れて一人遠方で作業をしているオレにとってみれば
ものすごく楽しみにしていた忘年会だった。
自分に自身を持てない症候群を患ってる身に、口々に歯が浮くような言葉を投げかけられる。
「こいつはなかなかのものを持ってますよ」
「君は面白いね」
「変なところで頑固なんだよね」
二次会に行く途中、帰路に着こうとしている課長と話していたら、二人きりで飲みに行くことになった。
「二人で課の奴と飲むのなんて、鈴木以来だよ」
鈴木さんはオレの十数個上の大先輩。
嬉しかった。
アンチ中居で盛り上がったのも嬉しかったし、嬉しかったと伝えられたのもまた嬉しかった。
あーあ認められたい。
こんな良い人たちに認められたい。
信じてくれているということはプレッシャー以外のものも与えてくれるんだ。
当たり前なのにね。