痛がりながらも笑みを

盛大に転倒した。
普段落ち着いた物腰からは想像できないようなアクロバティックさ加減だった。
しかし、自転車は壊れていなかったし
スーツも(だいぶアスファルトの上を滑ったのだが)ほころび一つできなかった。
なんだか愉快だった。
そう、出血に気づくまでは。
しぐ