ヒトマネデイズ

紫色が好きになった。
写真を撮るようになった。
ここ最近のオレの趣向は、大学の研究室の仲間の一人を追いかけてるようだ。
彼は写真部で、服装や持ち物や芸術とかにこだわりを持つタイプの人だった。
(紫色のコートがやけに記憶に残っている)
あの頃は自分の世界を持ってる人だなぁとは思いつつもサブカル系と括ってたいした興味もなかったはずだけど、実はすごく衝撃だったのかもしれない。
カッコいいな、と思ったのは覚えてる。
ノリで「オレを撮ってみてよ」と言ってその場で撮ってもらった一枚の巧さ。
被写界深度も色合いもオレの素敵な笑顔とマッチしていてものすごく感激した。
あんな写真を撮りたいな。
オレも彼が見てた輝いた世界を見たいな。