銀だから、銀

昨日、フリーマーケットに行った。
青空市場?というやつだ。
道の駅の駐車場で市民が思い思いに店を開いていた。
言うまでもなく、店主によって商品もさまざま。
服とか食器、小物とか色々な人が色々な物を売られている。
その中にひときわ変な小物をたくさん揃えた一角があった。
古銭や外貨、古いポストカードに民族工芸品…
しかも売ってるおばさんの服装もただならぬものがある。
…怪しい。
怪しすぎる。
興味を持ったオレと友達は一つ一つの小物を品定めしていった。
そしたら店主のおばさん、やけに絡んでくる。
おば「それは×××っていって今ひそかにブームなのよ」
おば「それは寛永通宝ね。もう使えないけどネックレスになるよ」
す、すげぇ。でもうさんくせぇ。
そうやって一つ一つ小物を見ていくと、オレは一つの銀色のキーホルダーに目を奪われた。

どうやら古代文明レリーフを模造したものらしい。
オレ「こ、これインカとか南米系ぽくねー?」
友達「あー、そうかーそれっぽいねー」
おば「あーそれは主人がメキシコに行った時のだね。しょちゅう海外に行っておみやげ送ってくるんだ。あ、いちお銀だから、銀」
どうやらここの商品はすべて夫の愛の産物だったらしい。売るなよ。
てゆうか
オレ「ビンゴ!?インカぽい!すげー言った通りじゃね!?」
友達「ほんとだ〜ぽいじゃーん」
気にいったオレはそのキーホルダーを(多少まけてもらって)購入した。
いい買い物ができた。
子供の頃に本で見て憧れた、インカ帝国の香りを少し感じることができた気がしてオレはとても満足だった。





 
 
 
 

 
 
帰って調べてみたらマヤ文明だった…_| ̄|○